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stride‼︎

第6章 デート デイ


「初めてゆめん家行ったときに、ソファーでこんな風にしてギター弾いてて。」
「あー、そうだ!弾いてくれたよね!」
「あんとき俺ゆめを抱きしめて身体が反応しちゃって、でもまだ付き合いだしてすぐだしまずい!ってめっちゃ焦った。」
「あっ!だからわたし中途半端にソファーに置き去りにされたのか!!
もうちょっとあのままでいたかったからえーってなったよ。」
「さすがにあんときは恥ずかしすぎて言えないし、バレてないかほんと焦ってた。」
あはは!と2人で笑ってしまう。

「ゆめの家、少しでも使えるもの残ってるといいね。」
「うん!あの部屋はお気に入りがたくさんあるからなぁ。」
部屋にあったたくさんの物を思い浮かべてたら、日々人がポツリと呟く。
「…あのさ。ずっと考えてたんだけど。
えっとずっとってのは火事の前から。」
改まって真面目な声で言うから、日々人の方に体ごと振り向く。
「ん?何??」
ポリポリと頭をかきながら日々人が視線を少し逸らす。
でも意を決したみたいにすっと視線を戻して、
「ゆめ、俺ん家で一緒に暮らさない?
ここなら2人でも十分な広さだし、休みが合わなくても毎日少しでも一緒に過ごせるし。」
思ってもみなかった言葉に驚いて、言葉が出てこない。
「ゆめがあの部屋気に入ってたのも知ってるし、無理にとは言わないけど…。」
言いかけた日々人の言葉を遮って思い切り日々人に抱きつく。
「嬉しい!嬉しい!わたしも日々人と少しでもたくさんいっしょに過ごしたいよ!!」
ぎゅうっと日々人も抱きしめ返してくれる。

「日々人、好き。大好きだよ。」
「ん、俺も大好き。」
どちらかともかくキスをする。
長い長いキスがシンとした夜に溶けていった。
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