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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★LoTアトム(片恋主続き)

レイに愛想を尽かされてから一週間。任務中も一切くちを聞いてくれなくなった。彼の顔よりも背中ばかりが見慣れて、表情よりも姿勢ばかりが記憶に残った。俺の存在を見留めていないうちの伸びた背中がやっぱり頼もしくて格好良くて、胸の奥が痛む。
(……)
俺が居なくても彼の世界は回っている。でも俺はレイが居ないと世界が上手く回らない事に気付いてしまった。諦めたフリをしている間でさえ彼は慕ってくれていたのに、振り回して傷付けて、何をしてるんだろう。
(……すき)
やっぱり好きなんだ。諦めきれない。そもそも本気で諦めたいのならば船を降りているはず。中途半端に距離だけ取ろうとするから彼を怒らせたのに。これでは弄んだだけ。なんて最低なんだ、俺。
謝って許されるとは思わない。だけどしっかり気持ちを伝えて、それから船を降りよう。もうこれ以上、惨めな立場で傍にいられる自信がなかった。

★CoIEアトム&SRスーパーマン

真実のパラゴンだという男性と目が合った瞬間に心臓がバクンッと大きく跳ね上がった。不思議と相手も同じ感情を抱いた気がしたのは何故だろう。でもその気持ちは許されざるものだった。
(だって俺はレイと付き合ってるし……顔がそっくりなだけでときめくなんてナシでしょ……)
そりゃあレイにはない落ち着いた雰囲気とか大人な態度とか張りがある筋肉とか、いっぱい惹かれる要素はあるけど。でも俺はちゃらんぽらんな部分も含めた大型犬みたいなレイ・パーマーが大好きなのであって。嗚呼、自分に言い訳してる時点でダメだ……。
「僕はクラーク。クラーク・ケント。君は?」
「え、あ、レインです。レイン・フリーマン」
「レイン。出会いに感謝するよ。これは運命だ」
「……うぅ」
熱い眼差しで見つめてくる彼から逃れるようにレイへぴたりと寄り添って身を隠すと、何故か俄然と愉しそうに笑みを深める姿に嫌な予感がする。純粋に喜ぶレイが俺との仲をケントさんへ紹介した途端、瞳に対抗意識の炎が揺らめいた事を見逃しはしなかった。

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