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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aアクアマン

「……あぁぁ~~~いいな……」
「筋肉が多いから揉み甲斐がありますね」
「そういうもんか」
「ええ。俺は、ですけど」
俯せで横になるアーサーの腰に跨り、肩甲骨から肩にかけてを揉み込む。普通は横から手を伸ばして上半身や腕の力でマッサージするけれど、彼の場合は身体の分厚さに比例して全身を使わなければならず、施術が容易ではなかった。床に寝てもらう提案もしたが「お前が俺の上に乗れば済む話だろ」と、それでは全く済まない話をあっけらかんとされて今に至る。患者の身体に乗り上げる施術師などいないとお断りしたが、彼は折れなかった。
「その他人行儀な話し方やめろって言ったよな」
「施術中ですから」
「幼馴染だろ。今更だ、気持ち悪い」
「き、気持ち悪いって酷いな……」
そう、俺達は昔馴染みだ。父親同士の仲が良く、当時から施術で生計を立てていた父の常連がアーサーの父親だった。スクールでは不思議くんと言われて周囲から倦厭されていたアーサーも話せば普通に可愛い奴で気にならなかったから構った。そうしたらあれよあれよと懐かれて今に至る。まさかこんな筋肉ゴリラになるとは思わなかったけれど。そんな距離感だからアーサーは仕事中の俺が『患者と施術師』という壁を作ることが許せなかったみたいだ。遠慮がない。
「レイン。次はどこを気持ちよくしてくれるんだ」
「遠慮がないにしたって言い方よ」

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