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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ

おやつに買っておいた二つのふかふかパンを見て余計な好奇心に駆られたのがいけない。一応周囲に視線を巡らせて誰もいないことを確認すると、それをそっと両胸に詰めた。もちろん個包装だから衛生面は心配ない。しかし見た目が歪な上にカサカサ言ってうるさかった。僕はキャプテンみたいな胸筋をイメージして奇行に走ったわけだけど、思っていた満足感を得られずに項垂れる。
「レイン、その胸……」
「あっそうやってちょうどよく現れるっ!」
「…………実は女性、だったのか?」
「違います!」

★GSプリンス・コンスタンティン

「あ、コンスタンティンさん。衣装お渡しします」
「ありがとう」
しっかりとジャケットを着込んで控え室に入ってきたコンスタンティンさんを呼び止めながら発注を受けていたステージ衣装を手渡すと、俺はメジャーを首に掛け直しながら頭一つ分上を見上げて渋い顔をした。
「本当にそんな薄着で良いんですか。結構際どい……」
「Mr.バーナムが『見せられるところは余さず見せる衣装を』と言うからな。これくらいやらないと」
そう言って入れ墨だらけの顔に笑みを浮かべる彼が抱える衣装は、到底衣装とは呼べない代物だった。作った俺が言うのもなんだけど。安い生地で縫製されたマントと腰巻。これだけ。要するに裸なのだ。彼の言う通り、全身余す事無く彫られた入れ墨を見せる為の布切れに過ぎない。
いまだ渋い顔を止めない俺を優しい目で見下ろすコンスタンティンさんは、困ったような笑みを深めながら頭をくりくりと撫で回してくれた。

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