第4章 4 (裏あり)
「リヴァイさ、次の壁外調査はいつなの?」
「………13日後だ。」
「じゃあダメだね。
さすがにこの怪我は2週間じゃ治らないと思う。
私たちが頑張ってくるから、リヴァイはお留守番。」
リヴァイは眉間のシワをグッと深くしてそっぽを向いた。
この前の壁外調査で、リヴァイは足首をひどく捻挫してしまった。
少し触れるだけで歯ぎしりをする。
それくらい痛いらしい。
私は怪我して以来ベッドに伏せっぱなしのリヴァイの看病をしていた。
まぁ、"そういう"関係であることは察してほしい。
「リヴァイ。
シップ、変えるよ。」
「変えなくていい。
変に触られると痛ぇんだ。」
精一杯優しくシップしているつもりだが、パンパンに腫れ上がったリヴァイの足は、ちょっとの刺激も大いに応えてしまうみたいだ。
「だけどリヴァイ…
そんなんじゃ次の次の壁外調査も行けないよ。
兵長がいないって、どれだけ兵士の皆が不安になるかわかってるの?」
「…………………。」
「…………それにリヴァイ。
私は早くリヴァイに足が治ってほしい。
だからお願い、足を出して。」