第3章 3 (裏なし)
ミカサの勘の良さは異常だと思う。
エレンに告白されたのは2日前のことだ。
私もずっと好きだったから、とても恥ずかしかったけどOKした。
それから、訓練中や食事中に時々目を合わせていただけなのに。
どうしてミカサはわかってしまったのか。
「ミカサは………どうして私がエレンに気があるって思うの…?」
「昨日の夜。
ソフィアが女子寮を30分ほど抜け出したのに気づいた。」
「………………で?」
「最近エレンがソフィアばかりを見ている。
怪しい。」
………………降参だ。
確かに昨日の夜、私達はこっそり会った。
夜風に当たりながらお話をしただけだけど。
これはミカサに正直に話したほうがいいのだろうか。
でも、ミカサは明らかに私がエレンと両思いであることを隠していることを怒っているのではなく、
私がエレンに気があることを怒っているように思える。
……………どうしよう。
ミカサの目を見ていられなくて、目をそらす。
チラリと時計が目に入った。