第1章 1 (裏なし)
横に誰かが着地したのを感じる。
「…………リヴァイ。お前、何をしている。食われてしまうところだったぞ。」
息一つ乱さずそいつは剣をしまった。
「…………エルヴィン。」
「エレンが、女型を捕えた。
少々難アリだが、こちらは成功だよ。」
「……………そうか。」
「リヴァイ?」
「こっちは…
ウォール・ローゼに進入してくる巨人を倒していた。
駐屯兵団は全滅だ。
そして………。」
「そして?」
「俺達に協力した憲兵が、1人死んだ。」
エルヴィンが一瞬息を呑むのを感じた。
「………お前が昨日仕事を頼んだ、ソフィアという憲兵か?」
「あぁ…そうだ。」
「…………勇敢な憲兵だ。」
「俺が…守れたかもしれない。
いや…守れた。
なのに…………。」
「…………………リヴァイ。」