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黒愛2 【進撃の巨人】

第1章 1 (裏なし)


視界が一瞬暗くなった。

8メートル級の巨人の手の中に、ソフィアがいた。




「ソフィアッ!!!!!!!!」

力の限り叫ぶ。


ソフィアには聞こえなかったのか、こちらを見ない。

「やめて!!!!放して!!」

必死にもがくソフィアを、巨人がおぞましい笑顔で見ている。



「ソフィア!!今行く!!」


あの巨人を早く殺さなくては。


その巨人に向かってアンカーを発射しようと構えたとき、横から別の巨人がやって来た。


危機一髪のところで、掴もうとしてきた手から逃れる。


「邪魔すんじゃねぇよグズ野郎!!」



見ると、もうあの巨人は口を開けている。


でも目の前の巨人をまず殺さなくては俺も死ぬ。


目の前の巨人の目を潰し、そのまま背後に回り込んでうなじの肉を削ぎ落とす。

「お兄ちゃん!!」


そう叫ぶソフィアの声を確かに聞いた。
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