第7章 7 (裏あり)
その後、エレン3人組にも会った。
怪我したんですか!?とビックリしているエレン。
心配そうにアザを見つめるミカサ。
そして何故か顔を真っ赤にしているアルミン。
肝心のエレンには全く効果がなかったということだ。
私はアルミンにこっそり目配せして、唇に人差し指を当てて、ナイショだよ、とアピールした。
アルミンは真っ赤な顔で何度も頷いていた。
散々だ。
部屋に帰る廊下を歩きながら恥ずかしさが込み上げる。
リヴァイの野郎…
首にそっと触れる。
その瞬間、優しく私の首筋をなぞった昨夜のリヴァイの手つきを思い出す。
そして…昨日の幸せを思い出す。
「…………なんか、まぁ、いっか。」
少し私は微笑むと、部屋のドアを開けた。
END