第3章 一夜の災難
ユーリ ねぇー、お姉ちゃん?トマトジュースどこ?
シキ ユーリ、来ちゃダメ!きゃー!
ユーリ お姉ちゃん!!
シキ あなたは誰?
ユータ 私は、ジークフリード様の遣いのユータと申します。シキ様は貴方でよろしいですか?
シキ 私よ。あなたにその名前を呼ばれたくないわ!
ユータ あなたのお父様がお呼びです。行きましょう。
シキ お父様が?なぜ急に。
ユータ あなたの覚醒が近いようなので。ジーク様がわたしにあなたを迎えに行くようにとおっしゃいました。あなたのその腕を確認したらさらえといわれておりますので。
ユーリ お姉ちゃん。大丈夫?どこかに行くの?
シキ 大丈夫よ。少しの間だけお出かけして来るわ。ユーリ、こっちにおいで。ユーリに私の記憶をあげるわ!私との思い出よ。
ユーリ うん。おでこでいい?
シキ うん。 記憶の扉を開けておいて。