第1章 赤い月
ユータ 分かりました。シキさんをさらえばいいんですね。
ジーク 頼んだぞ。ユータよ。
ユータ かしこまりました。
ー次の日ー
シキ 今日もいい天気。洗濯物を干さなきゃ。
ユーリ おはよう。お姉ちゃん。
シキ ユーリ、今日は、早いのね。はい。トマトジュース。
ユーリ ありがとー。お姉ちゃん。なんか目が覚めちゃって。
シキ なんか嫌な予感がする。
ユーリ 大丈夫?
シキ うん。なんかのうわさだといいけど。空が暗いんだよね。
もしかしたら、ヴァンパイアが来るのかなって思っただけ。
ユーリ 大丈夫だよ。きっとユウナが来てくれるよ。
シキ ならいいけど。
正直、この空の黒さを気にしてたら嫌な予感が当たった。
まだ、私がさらわれるなんて思ってもなかった。