第22章 オルニスが集う地へ
「一応この島は海軍も海賊も立場は皆平等みたいで海軍が私達海賊を捕まえる事は出来ないし、私達もこの島で戦闘は出来ない。とりあえず安心して滞在できる」
「俺はリゾートに興味はねぇ。とりあえずあいつらが羽を伸ばせるなら構わねぇ」
あいつらとは自分達を除くクルー達。
今回は普段ローやハートの海賊団の為に尽くしてくれるクルー達への労いも含まれているのだろう。
「まぁリゾートに興味なくても私とこうやって散歩はしようよ。お互い羽を伸ばせる機会なんて滅多にないし」
「あぁ、悪くねぇ」
歩きながら話しているうちに海岸に辿り着いたのか水平線に沈む夕日が二人を照らす。
「わぁ…陸から見る夕日も綺麗…」
夕日を見つめるリオを見てローはフッと笑うと後ろから抱きしめる。
「ん?どうしたの?」
「柄にもねぇこと思っちまった」
「何?何思ったの?」
「内緒だ」
えーと不満そうな顔をするリオの額にローはキスを落とす。
「夕方の散歩もだが…夜も構ってくれるんだよな…?」
耳元で囁かれた言葉にリオの顔が赤く染まり、少しした後にコクンと頷く。
「じゃあ戻るか」
リオを離し、手を繋ぐと2人はホテルへと戻っていった。