第19章 相見える2人のオルニス
「わかった、その代わり俺も行く。それでいいか?」
「ん。ありがと」
リオはニコリと微笑むとローはスパローを見る。
「3日後、朝にここに来い」
「あぁ、丁度いい。俺も町の片付けがあるからな。シルバークロウ、また来る」
スパローはそう言うとオペ室を出ていった。
ローはそれを見送るとベッドサイドに置いてあった椅子に座る。
「ロー、ありがとうね」
「……お前はいつも無茶ばかりする」
「ん。でもスパローの件は私がやらないといけなかったから…スパローの能力で右腕こうなったけどね…」
リオの言葉にローは点滴に繋がれている左腕に手を伸ばすと自身の右手の指とリオの左手の指を絡める。
「完治まで覚悟しとけ。俺が徹底的に看病してやる」
「船長直々とは…すごい手厚い対応…ふふふ」
「リオだからだ」
ローの回答にクスクス笑っていたリオだったが目が閉じそうになりかけた事にローが気づく。
「無理させたな、今はとにかく寝ろ。また来る」
ローがそう言い額にキスをするとリオは目を閉じ眠りについた。