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【ALL】手(気象系)

第10章 頭と体、同時には働かない模様(S)



んで、②は…そのまんま純粋に不可解だよね(笑)。

別に遥ちゃんが誰とラーメン食ってようとそれは自由じゃね?ってわたくしは思うんですけど…。

それより、それをたまたま智くんが目撃って。そっちのがビックリだわ。偶然同じ店にいたなんてさ。都内だし、なくはないだろうけど…相当な低確率でしょ?

でもまあ、そういうミラクルも普通って世界に住んでそうだしな、あの人…。忘れもしない、なんせ俺自身も、彼と奇跡のめぐり逢いを経験してるからね(笑)。

ていうか、俺としては、フラッと一人でラーメン屋に行く大野さんにもちょっとビックリだよ。ホント、フツーだよね。もっとアイドル気にしろって言うか…。せめて誰かと一緒に、とかさ。一人で外でメシ食うのって…寂しくない?そんくらいなら買って帰るよ、俺。


相「翔ちゃ~ん、やんないの?」
櫻「え?…あ。やるやる」
相「もう諦めたのかと思った(笑)」
櫻「誰がよ。つか“諦める”とか、選択肢にねえし」
相「背中に『ギブしました!』って張り紙してさ。コンサート中1人だけダンスなしで歌うとか(笑)。あ、それ新しくない?」
櫻「ぜってぇヤダよっ!んな革命起こすくらいなら死ぬ気で憶えるわ!!」

ほら。考え事多すぎて、カラダがついてかないんだよ、俺。

…にしても。まさかマツジュンたちに先越されるとは思わなかったな~、デート…。でもここんとこ、ホント忙しくてさぁ…。誘う暇すらないんだよ、今。せめてまた店に行こうかな…。寝る時間はなくても、メシ食う時間はあるんだよね、俺(笑)。

あー、言ってるそばから腹減ってきたぁぁぁ~!もう深夜なのに~!!

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