第4章 噂と真実
噂と真実
が調査兵団に入団した噂は瞬く間に広がった
「あの劣等生が例外中の例外としてなぜまだ訓練兵団所属なのに調査兵団に入団したんだ?」
「リヴァイ兵長の引き抜きらしい」
「その前に本当にアイツが修了出来るのかよ」
「劣等生を勧誘するぐらいだ、よっぽど人数がいねぇんだろ。」
は夕食を摂ると必ず訓練兵団にリヴァイが迎えに来る。しかもは調査兵団の
制服である自由の翼が描かれた制服を着て調査兵団訓練場に連れていかれる。
嫌な上にも噂は真実となって波及する。
だが、そんなにも見方がいた。104回生のアルミンとエレンにミカサだった。
そんなある日の夕食だった。
「今夜もはリヴァイ兵長と訓練なのかい?」
エレンはの思惑とは違い羨ましそうな表情でいっぱいだった。
「ええ、ここの所、リヴァイ兵長には対人格闘術を教えてもらってるの」
「凄いじゃないか!俺と着いて行きたいよ!」
はそれには答えずにこりと微笑むだけだった。
「でも、あのリヴァイ兵長だろ?厳しいんだろなぁ。殴られたりしないのかい?」
エルミンは心配そうにの顔を覗く。
「リヴァイ兵長は対人格闘術の訓練以外では決して暴力は振るわないわ。」
「本当かい?」
「ええ、それ以外はとても優しいわ。・・・訓練では容赦ないけれども。時々肉とかの夜食もくれる」
「肉なんて幹部対応じゃねーか!」
エレンは羨ましそうにそう言った時である。
兵舎の食堂の扉が開き、リヴァイがやってきた。