第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「ニノって、可愛い顔してて、結構おっきいんだね?」
……(゜゜)
「ああ~?翔ちゃん、見たの?ニノの…ズルいよ~」
「だってしょうがないだろ?デニムの中で窮屈そうで可哀想だったし…それに、そのせいで気を失ったかもしれないし…」
そんな…
……見られた…俺…翔さんに…
キスだけで、おっ勃ててるとこ…
しかも、パンツ越しとはいえ、結構リアルに……
でも、まあ、ほんとに、良かった…
パンツ越しで…
「んでさ。ちょっとだけ覗いてみたけど、おっきいけど色は薄めで、先っぽも、綺麗なピンクだった♡」
「マジかよ~!俺も見たい!!写メは?写メ撮らなかったの?」
「いや、それは流石に犯罪だろ?」
「そっか~、じゃ、今から見…」
「もうやめて!!!」
「「えっ??」」
覗いて見た……
中も見た……
信じられない…
この人たち…
俺の事…
おれの……
王子様だったのに……
「わああ、ニノ、泣かないで~!!」
「ごめん、勝手に見ちゃって!」
焦って俺の両側からあたふたと俺を抱き締める二人の真ん中で、俺も涙が溢れて止まらなかった。
声を出して泣いたのって、何年ぶりだろう?
……もう、消えてしまいたい…
恥ずかしさと、いろんな事がショックで、もうワケわかんなくなって…
逃げたそうと思っていたのに、もう足も腰も動かなくて…
俺はしゃくり上げて泣いた。
「ニノ…ごめんよ…」
「泣かないでよ…ニノ…」
おろおろする翔さんと相葉さんは、俺を両側から抱き締めて、優しく撫で続けていた。