第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「…あ、ニノ…大丈夫?」
………
「良かった、気が付いて…水、飲む?」
「……俺…」
俺……どうしたんだっけ…?
なんで寝てるんだろう…?
だんだんとクリアになってくる意識の中…
よみがえってきたのは…
「はい、お水♪」
「わあああああああっ//////」
「おっと~、危っね!溢すとこだった~」
「翔さん!!」
俺は慌てて上半身を起こした。
そこで初めて、自分がベッドに寝ていたことに気付く。
………ここ、どこ?
一気に思い出したあんなことやこんなことを、翔さんに聞いてみようとしたけど、何でここで寝ているのかが分かんなくて、俺は周りを見回した。
……翔さん家?
いや、田園調布にしては…
「ニノ、水…取りあえず飲んで」
翔さんは、俺の寝ているベッドに片膝を乗せて背中に手を回し、コップの水を口元に持ってきた。
されるがままに水を飲んだ。
ああ、美味しい…
翔さんが飲ませてくれた水が、張り付いた喉を押し広げて食道を流れていくのを感じ、自分が乾ききっていたことに気付いた。
「どう?落ち着いた?」
コップの水を一気に飲み干して、俺は直ぐ近くにいる翔さんの顔を見上げた。
……いつも綺麗だな…
………(-_-;)
じゃなくて。
「翔さん…ここ、どこ?俺、いったい…」
その時。
「翔ちゃ~ん!!ニノ、どう?」
玄関のドアが開いて、廊下をドンドン歩きながら部屋の中に相葉さんが入ってきた。
「…あいば…さん…?」
「今気が付いたとこ。
ニノ、ここは雅紀のマンション。
ニノはかくれんぼの最中に、気を失ったんだ」
…………
………
あああああああっ(;゚Д゚)
全部思い出した!