第13章 午後の戯れ【S×M】
俺ん家のリビング。
潤と俺は向かい合い、見つめ合っている。
「……」
「……」
『最初はグー!じゃんけん、ポイ!!
あいこで…』
きっかけは、今俺の撮ってるスペシャルドラマの話。
それは、戦争中の話で、俺は小学校の先生の役。
「翔くんってさ、嵐じゃなかったら、本当に先生になってもいけたよね~♪」
「俺が?そうかな~?」
「絶対いけるよ!話すの上手いし、頭もいいし、イケメンだし…男子校でも、大人気♡フフッ…」
「何で、男子校限定なんだよ~?」
口を尖らす俺の腕の中に、
するりと入りこんできた潤は、
「表向きは誰にも優しい社会科の先生……しかし、その実態は!?
群がる可愛い男子高校生を、片っ端から取って食っちゃう、ドS教師!」
そう言って面白そうに笑う潤に、
「そんな設定なら、潤の方が似合ってるわ!」
「…って、実際ドSじゃん♪」
「……」
上目遣いに俺のこと見上げる潤は、
もう絶対誘ってる……
そんなら、俺だって、乗っかってやろうじゃないの!
……からの~♪
配役決めじゃんけん突入!