第93章 紅葉マーク。
★伊月俊★
今日の俺たちはいつもより調子が悪い
何が原因なのかは何となくわかってる
さっき俺が取りに行くのを諦めたルーズボールだって向こうの選手は走って取りに行った
気持ちが緩んでるんだ
いつも気を引き締めてくれるちゃんが居ないと、俺たちはこんなに緩んじまうのか
リコ「いい?みんな・・・」
日向「監督。俺ら全員ひっぱたいてくんね?」
リコ「え?」
・・・・・。
ひっぱたかれるのか・・・。汗
けど、今はそれくらいしてもらわないとダメかもな
日向「俺たちが目指してんのはここだ」
そう言って日向は大会パンフのトーナメント戦の決勝戦を指さした
日向「日本一が軽いものなはずないだろう。必死なのはどこも一緒だ、試合が始まれば実力差なんて関係ない。わずかでも気を抜けば致命傷なんだ」
伊月「・・・・だな」
日向「つーわけで監督、喝入れるために一発景気のいいの頼むわ!」
リコ「そんな・・・私なんてか弱いし・・・」~♪
監督、やる気満々だ・・・・・
こりゃ、一発もらう前に気引き締めないとな
ちゃんとちゃんに勝ったって報告しなきゃダメだからなっ!!
俺は覚悟を決めて目を閉じた