第87章 夢の中の声。
赤司「真太郎、ちょっとそのハサミ借りてもいいかな?」
緑間「?なんに使うのだよ?」
あ、降りてきた・・・・・
これで彼の顔が見れる・・・・・・
赤司「髪がちょっと鬱陶しくてね、ちょうど少し切りたいと思っていたんだ。まぁその前に、火神君だよね?」
-ビュッ-
火神「うお!?」バッ
「大我!!?」
黒子「火神君!」
赤司君は、真太郎から借りたハサミを大我の顔に突き出した
大我は瞬時に避けて、頬を少しかすっただけで助かったけど・・・・・
そのタイミングで私の腕を掴んでいた大我の手が離れ、変わりに赤司君が私の手を引いた
「えっ?」
どうして私の手を引いて彼は離さないの?
赤司「・・・へぇ、よく避けたね。今の身のこなしに免じて今回だけは許すよ。ただし次は無い。に触れる事は僕が許さない」
火神「なっ!?」
「・・・・・」
私・・・・・?
赤司君は一体、何を言って・・・・・・
だってほら、皆も驚いた顔でこっち見てるよ?
青峰「オイ!お前っ!!」
緑間「どういう事なのだよ?!」
黄瀬「・・・・」
紫原「・・・・・・」
黒子「さん・・・・赤司君と知り合いなんですか?」
「え、わっ、私・・・・・」
赤司「お前たち、少し静かにするんだ」
この人は、私を知ってるの??
けど、私もこの人の声・・・・知ってる・・・・
赤司「この世は勝利が全てだ。勝者はすべてが肯定され、敗者はすべて否定される。僕は今まであらゆることで負けたことがないしこの先も無い。すべてに勝つ僕はすべて正しい。
僕に逆らう奴は 親でも殺す」