第81章 離れたくない。
「良いお湯だったなぁ~♪」
温泉に満足しながら部屋に向かって歩いていると、前の方からこちらに向かってくる足音
そうだ!!待ち伏せして脅かしちゃおっ♪
そう思い、通路の死角になる場所に隠れる
ペタッ ペタッ ペタッ ペタッ
薄いスリッパの音が近づいて来る
もう少し!
来たっ!!
「わぁっ!!」
火神「・・・・・何やってんだお前?」
「何で驚いてくれないの!?」
火神「何でって・・・・影うつってたし」
「・・・・・・」
何だよ・・・・・・
「ムゥ。」
火神「お前、相変わらずバカだな」
「・・・・・お休みなさい」
驚かすのに失敗した挙げ句、バカ呼ばわりされて・・・
こんなのって!!もう寝るしかない
火神「」
「ん?」
部屋に戻ろうとした私を大我は引き留めた
火神「お前に話しときたいことあって探してた」
「私に?」
大我は何の話をしにきたんだろう・・・?
決意に満ちているのに、少しだけ淋しそうな顔
「何かあったの?」
火神「ああ・・・・・」