第38章 16歳。
★★
はぁ、はぁ・・・・はぁ。
走ってきたから息が・・・・・苦しい・・・・はぁ。
涼太結構待ったかなぁ?
っていうか・・・・何か女の子多くない!?
何かイベントとかかな?
ヘッドホンを外して声に耳を傾ける
「あっちに黄瀬涼太いるらしいよ!!」
「マジで!?私メッチャ好きなんだけど!」
「写真一緒に撮ってもらおうよ!」
「キャー♡マジでカッコイイー♡」
「あんな人横に連れて歩きたいよね!」
「黄瀬涼太の彼女とかだったら自慢できるね」
・・・・・・・黄瀬涼太って・・・・・涼太の事だよね?
え、何っ!?
キセキの世代ってこんな人気なの??
それにしたって、涼太ってこんな人気だったんだ・・・
ってことはあの女の子がたかってる中心にいるのかな
助けに行くべき?そもそも嫌がってるかわかんないし・・・
ちゃんと皆の要望答えてあげてるみたいだし・・・・
落ち着くまで、少し離れたとこで待ってようかな
変に出てって困らせちゃダメだしな
メールだけ送っとこ
【ちょっと離れたとこで待ってるね】