第5章 ミニゲーム。
★★
皆緊張してるのかな?歩く音に力が入りすぎてる。
火神「ビビるとこじゃねー。相手は弱いより強い方がいいに決まってんだろ!」
(先輩らがどんだけやってくれるのか楽しみだぜ!)
大我の自信に満ちた、楽しそうな顔。初めて見たな。
そしてミニゲームは始まった。
「「「おおっ!!?」」」
はっ!!ウトウトして見てなかった!!
1年部員「マジか今のダンクスゲェ!!!」
大我がダンクしたのかな?ワクワクしてたくせにウトウトしちゃうなんて・・・私のバカバカバカ!!!テツ君にも大我にもコガ先輩にも見ててって言われたのに・・・・・・あ!点数入れなきゃ。
・・・・・・・・。
大我、めっちゃこっち睨んでるじゃん。
・・・・・・・・汗。
日向「とんでもねーなオイ・・・」
この後、試合は、途中まで一年生がおしてたんだけど
日向「そろそろ大人しくしてもらおうか!」
って順くんが言い出してからは一気に点差がひらいた。
でも、大我は全然諦めてなくて、何だか思った以上に熱血で暑苦しいやつだと思った。
テツ君に膝カックンされて、少し冷静になったみたいだけど・・・
テツ君にパスが回るようになってからはみるみる点差が縮まった。
テツ君のパスは一瞬すぎて私にはわからない。
でも耳を澄ませば、ボールがどの位置にいくのかはわかる。
一瞬の事なのに、丁寧で正確だな。
二人の連携は見てて目を奪われる。
ズット、音しか聞いてこなかったけど、バスケってこんなに魅了されるんだな。
試合は38対37で一年生が勝った。
この日、私は何だが胸が熱くなるのを感じた・・・・・・・。