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さぁ、お勉強のお時間です
第4章 おやすみのお時間です
だってなんだか雰囲気が。
急に。
怖い、よ?
「ハイセ」
「お嬢様」
口に出そうと開いた言葉は。
重なるように響くハイセの声によって簡単にかきけされた。
「おやすみなさいませ、お嬢様」
「え」
脱ぎ捨てたコートを椅子から取り上げて。
ハイセはあたしに背を向けたまま。
冷たくこう、言い放った。
「おやすみのお時間です、お嬢様」
パタン、と。
ドアの向こうに消えたハイセの背中。
これが、ハイセの最後の姿、だった。
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