第4章 おやすみのお時間です
「ハイセ」
「はい、お嬢様」
「今日は楽しかったわ」
「それは、良うございました」
「ええ、ありがとう」
「お嬢様」
「何かしら」
「カモミールティーを淹れました、どうぞ」
「ありがとう」
「お嬢様」
「何よ、今日はもう下がっていいわ、おやすみなさい」
「本日ご購入致しておりましたナイトドレス、とても素敵でございました」
「ありがとう」
「本日お召しになられますか」
「そうね、そのつもりよ」
「でしたら僕が、お召しかえのお手伝いを致しましょうか」
「何でよ」
「朝にはお嬢様の大好きな甘い珈琲を淹れて差し上げますので」
「…………だから、何でよ」
「お嬢様」
「は?ちょっと、ハイセ?」