第27章 血筋
(((『1つ聞いておきたい。
この事は、あいつは知っているのか。』
『いえ。
でも、周りが少しずつ探り始めているので、
異変には気付いていると思います。』
『そうか…。』
『王家に引き継がれてきた、始祖の巨人。
そして、王家の血を継ぐ巨人。
どちらかなのか、どちらともなのか、
ユカの力が、役に立つことは間違いないです。』
『あいつの母親は、壁の外のことを知っていたのか。』
『はい。自分の能力に気付き始めてから、
いろいろと調べるようになって、
後は、生まれ変わりだと、記憶が見えるとか…。
あの子事態、どこまで感じとっているか分からないけど、
ヒストリア王女から発表された、壁の外の情報と
繋ぎ合わせて、少しずつは、分かってきてるんじゃないかと…。』)))