第26章 帰還

エルヴィンの火葬の日。

別れの会が開かれた。


遺体は俺の勝手な希望で、担いで連れてきた。

、、、、、


調査兵団団長の葬儀だ。

兵団関係者、王家の人間、市民、


大勢の人がきた。


エルヴィンの写真の前には、沢山の花が添えられた。


、、、、、

エルヴィンに注射を使わなかった。


そのことには、後悔していない。


団長という名の悪魔の被り物を剥いでやりたかった。

こうして、大勢の人からの想いで、

悪魔から救世主になる。


ありがとな。エルヴィン。

お前が、俺を見つけた、あの日から。