第23章 奪還作戦
日が暮れてきた。
ユカの姿は見えない。
患者の出入りは、ずっと止まない。
忙しくしているんだ。
そう思い、病院を後にした。
仕事帰りの人で、街が賑わいだす。
人混みを交わしながら、兵舎を目指す。
歩きながら、腹が減っていることに気がついた。
2日間何も食べてなかったからな、
当たり前か。
このままレストランでも寄ろうかと、
レストランの中を覗きながら歩いていた。
一瞬だったが、
綺麗なブランドの髪が見えた。
まさかと思い、脚を止めた。
ブロンドの髪を探す。
白い肌、細い身体、緑の瞳、、、
ユカだった。
思わず店に入りそうになった。
けど、脚が止まった。
ユカは、楽しそうにカウンター席にいた。
男と、
2人で。