第23章 奪還作戦
トントン、
部屋がノックされた。
そろそろ消灯時間も近い。
重い腰を上げて、ドアまで行く。
『夜間になんだ。』
『兵長。私です、アンです。
夜分遅くにすみません。今、、大丈夫でしょうか。』
思いもよらない客だった。
『ああ、構わない。』
アンは、恐る恐るドアを開ける。
『兵長、、!!!』
俺がドアの近くに居たから、驚いたんだろう。
『どうした。あんまり、デカイ声だすな。
中に入れ。』
『すっすみません!!!失礼します。』
アンはキョロキョロしながら、中に入る。
『どうした。もう、消灯時間だぞ。』
『あの、、どうしても、、伝えたいことが、、、。』
『なんだ、言ってみろ。』
『か、だん、、が、、、。』
よく聞こえなかった。
『なんだ。』
『花壇です、、!!』
アンは、勇気を振り絞ったようにハッキリ話した。
『あ、?』
『兵長、花壇に行かれてますか??!!!
花たちが、、枯れてきてます!!!!』
枯れてる?!!!!
一瞬、理解できなかった。