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【銀魂】強くて臆病な貴方と《桂小太郎》

第10章 寒い日には






真夜中、桂は帰宅した。


(………寝てしまったか)



ももは桂の帰りを待っているうちに
眠ってしまった。

横には帰ってきていたエリザベスもいた。

桂が腰を降ろすと、エリザベスが今日あった出来事を、簡単に桂に話した。

「御礼に、か」

桂は、ももが作った御飯を静かに食べ始めた。




『ん………』

「目覚めたか、風呂にでも入って眠れ」

『桂さん………』

帰ってきた桂を見て、ももは安心した。
(良かった…帰ってきて)

『捕まっちゃったのかと思いました』

「え?ああ、銀時に会ったんだってな。
聞いたのか」

『はい……』




………ポン



その瞬間、ももの頭にポンと手が乗せられた。



「心配かけて、すまなかった」




『えっ………』

(ちょ……何これ!恋人みたいじゃない!
頭ポンポンって………心配……はしたけど!
そういうんじゃ……!!)

ももは動揺してすぐに反論しようとしたが、
何故か出来なかった。



沈黙に居たたまれなくなって。


『お風呂……入ってきますね』


(………結局こうなっちゃった。)

ももがお風呂から上がると布団が敷かれていた。


「俺は風呂に入る。先に寝ていろ」

『はい…』

(なんか、言われるがままになってる気がする…)



ももは布団に入り目を瞑るが、眠れない。
そのうちに桂が風呂から上がり、足音が近づいてくる。

ゴソゴソ……

『!!!?』
『ちょっと!桂さん?!』


「ん?寒いかと思って。風邪を引いたら困る」

桂は迷わず、ももがいる布団に入ってきた。

『いやいやいや、大丈夫です!毎日一緒に寝るなんて、それは困ります!!!』


ふわりーー

慌てふためいたももの身体から、せっけんの香りがした。

「……………」

「やはり、別で寝よう。そうだエリザベス、
一緒に寝てやれ」


エ「いいのか、俺も、男だぞ」


『おおおお男だったの!!!!?』


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