第7章 隣人とは
side翔
あー、イライラする。
堂々と道のど真ん中でいちゃつきやがって。
何だよ、あのピュアッピュアなやり取り。
初めて聞いたわ。
この2週間、深雪と全然口を聞いてない。
ずっと一緒だった登下校も、今じゃすっかり。
帰りは相葉と一緒だし、
登校は最初深雪が時間をずらしてきたので、そろそろ戻るだろうなって頃に俺がずらした。
こんなに話さないなんて初めてだ。
なのにあっちは全然何とも思ってないんだな。
そんなに相葉くんが好きですか、そうですか。
何なんだよ、相葉って。
いきなり目の前に現れたと思ったら、深雪だけ連れていきやがって。
深雪は小さい頃からずっと俺と一緒だったんだよ。
相葉なんかに深雪の何がわかるんだ。
唯「...あんたさ、自分が何言ってるか分かってる?」