第7章 大阪城攻防戦 ~逆心を宿すモノたち~
「・・・とりあえず、私達がここへ来た理由は分かってくれたと思う。それを前提に推測としてこっちも質問をさせてもらうけど、君たちは一期一振の指示で私達に攻撃をしてきたわけではないよね?」
薬研「・・・っ」
薬研と骨喰が戸惑うように目を伏せる。
(やっぱりそうか・・・)
私の考えた通り、一期一振は細かな指示を出せれる状態ではないということが確定した。
でも、それならなぜ一期一振だけがそんな状態に陥っている?
一期一振と粟田口の違うところ。
「・・・一期一振の状態を教えてほしい。私達にもなにか出来ることがあるかもしれない」
薬研「・・・・いち兄はほとんどの時間を眠りに費やしている。稀に目覚める時もあるが、数刻も満たない僅かな時間しか起きられないんだ」
鯰尾「いち兄が・・・!?」
骨喰「和泉守たちとは出会ったのは、少し前に鯰尾と審神者の一団がここに来ると知らせにきてくれた時からだ。いち兄にはそのことは知らせてない」
和泉守たちが知らせに・・・?
加州「・・主の考えてた通りだね」
「・・・そうだね」
ここまでは私の想定内。
だけど、それだけじゃ粟田口の子たちが攻撃を繰り出す理由には少し足りない。
粟田口の子を動かせるのはやっぱり一期一振しかいないと思うから。
骨喰「・・・・・」
薬研「・・・・・静観おくように、とだけ」
「・・・・え?」
予想外の答えに思わず顔を見上げると、薬研の瞳とばっちり目が合った。
「・・・ッ!」
まずい・・!
そう思った瞬間に目の前に何かが覆いかぶさって、背中を優しく支えられる。
加州「・・・油断しすぎ」
「ご、ごめん・・」
薬研「・・・?」
鼓動を抑えるように一呼吸つくと、ゆっくりと目を開いた。
それを見計らうように、そばにいた加州の体温も離れる。
安定「危ういなぁ~、ほんと」
加州「・・ん。まぁ、こればっかりはね」
小さく囁かれた会話を他所に、私は再び前を見る。
(・・今度は目が合わないように、口元に視線を合わせて)