第6章 濡れ羽色した少年のキモチ
「・・小夜ちゃん」
静かになった部屋で主の声だけがよく響く。
「堀川は立派な刀剣男士です。主との主命を果たしてくれた・・立派な刀剣男士です」
堀川「主さん・・・」
「それに、結果だけを見て物事を判断するのは井戸の中の蛙と同じ。刀剣男士自身に悪意はない。あくまでも純粋で綺麗な心を持ってる。ただ、それを良く扱うか、悪く扱うかは使い手。つまりは審神者次第・・・。今回の件も堀川に主命をした私の責任だと思ってる」
小夜「・・・変な言い方して、ごめんなさい。堀川さん」
堀川「いえ、当然のことだと僕は思ってるので・・。僕のほうこそ申し訳ありませんでした」
あの時、は堀川に向かって何度も謝っていた。
堀川「・・・本当はこの任を受けるとき、僕は最初お断りをしたんです。主さんに向かって刃を向けることなんて出来ないって・・」
堀川「でも、主さんはこう言いました」
《大丈夫。私は絶対に死なないから》
鶴丸「死なないから、討った。つまりはそーゆーことか?」
堀川「・・・はい。そして主さんは生存すると思っていたからこそ、僕にその後の伝令をしたんです」
安定「その伝令って?」
堀川「一期一振の奪還計画です」
鯰尾「いち兄の・・!?いち兄がどこに居るか知ってるんですか!?」
心底嬉しそうに鯰尾の顔が輝く。
堀川「はい。もうすでに一期一振は鍛錬では呼び出すことが出来ません。それは前の主さんより断言されています」