第5章 想いの正体
「ねぇみずき。告白は?しないの?」
「しないよ。また会えるかも分からないし、まだ数回しか会ってないから言っても多分迷惑になる」
それに私は人造使徒。普通の人間であるティキにはつり合わない。そんな事を思っているとリナリーに言われる。
「もしかしたら迷惑じゃないかもしれないよ?もしまた会えたら告白してみたらいいじゃない、つり合うつり合わないは考えないで。結局は本人たちの気持ち次第なんだから」
つり合わないと思っていたのが分かったのだろうか?でもリナリーの言った事に背中を押される。そうか、結局は私とティキの気持ち次第なのか。
「……うん、そうだね。私たちの気持ち次第だよね。ありがとう、リナリー。なんかすっきりした」
「そう?なら良かったわ。進展があったらまた教えてね!」
そうして私とリナリーは別れた。リナリーに相談して良かったと思う。明日は久しぶりに休みだし、お礼に何かプレゼントしよう。そう思って私は明日に備えて寝ることにした。