第4章 再会
「室長、呼んだ?」
「あ、来たねみずき!実は君にも任務があるんだ。南アメリカで怪奇現象が起きている館があるらしい。現地のファインダーによるとイノセンスの可能性が高いらしく、みずきにはその回収に行って欲しいんだ」
詳しくはこの資料を見てくれと渡された紙には人影が映る廃館と書いてある。こういう系はラビが苦手だろうなぁと思いながら部屋を後にしようとすると室長に話しかけられた。
「今回はファインダーは現地にいる人しかいないから。アクマが出るかもしれないけど気を付けてね!」
私は分かったと言う代わりに手を振って部屋を後にした。数日分の着替えを持ち、持ち運びやすいように小さくした聖者ノ槍と団服を身につけて教団を後にする。
汽車と船を乗り継ぎ、到着したのは夜の10時を過ぎた頃。ファインダーの人と合流し、今日はもう遅いということで調査は明日からすることにした。宿をとり、横になるとすぐに眠気が襲ってきた。