第4章 Chapter4【賑やかさと食費が割増】
「というわけでして……これからよろしくお願いしますね、幸村さんに佐助さん」
「よろしくお頼み申す!!名前殿!!!!」
「こちらこそよろしくね、名前ちゃん。掃除とか炊事とか大変だろうし、俺様も手伝うからさ」
あれから二人に「これからのこと」を相談した結果、やはり行く宛がどこにも無いため……この家で二人も暮らすことになりました。
赤い男性が真田源次郎幸村さん。
迷彩服の男性が猿飛佐助さんという名前らしい。
恐らくこの二人の名前も毛利さんと同じで、有名な武将様と一致する名前なんだろうなと思いつつ、二人のことを最初は「真田さん」「猿飛さん」と呼ぼうとしていたのだけれど…………
「某達は名前殿の屋敷で暫く世話になる身故、どうか名前で呼んで欲しいでござる」
「えっと……では、幸村さん」
「うむっ!!」
「あっ、旦那を名前で呼ぶなら俺様もそう呼んでほしいなー?駄目?」
「分かりました、では佐助さんと呼びますね」
ということがあり、彼等のことは下の名前で呼ぶことになったのだ。
「…………………………」
「…………毛利さん?」
男の人を下の名前で呼ぶだなんていつぶりだろうか、なんて思ってると不意に背中の方に視線を感じた私。
気になったためくるりと後ろへ振り返れば、毛利さんがこちらをじっと見つめていることに気がついた。
……いや、見つめているというよりも……
この場合、睨んでいるという言葉の方が正しいのかもしれない。
私は知らぬ間に、彼の気に障るようなことをしてしまったのだろうか?
「あの、毛利さん?どうかしましたか?」
「………………我は……」
「毛利さんは?」
「…………っ、何でもないわ。その五月蝿い輩に構う暇があるのであれば、早う我に茶を寄越さぬか」
何か言いたげに口を開いた毛利さん。
しかし、その先は言わぬままそっぽを向いてしまった。
「えっ、は、はい!!急いで持ってきます!!」
ーー毛利さんは何を言いたかったのだろう?
考えてみるもその答えは浮かばず、私は冷蔵庫へ向かいながら小さく首を傾げた。
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ニュースで書いたインフルエンザによる熱が下がってきたため、少しずつ更新速度を取り戻したいと思います。