第5章 お仕置き
自慰を見せろと言う光秀にさえりは戸惑いを隠せなかった。
「そうだ、これを使ってもいいぞ」
光秀が出してきた箱を開けると、棒状の物が入っていた。
「これは……?」
「張形だ。男根を型取ったものだな」
現代でいうディルドだ。さえりは光秀に訴えた。
「出来ません……!」
「朝までその格好で居るつもりか? お前が自分でイく迄終わらないぞ」
光秀は容赦がない。これはお仕置きなのだから、とでも言いたげだ。
朝、まで……
朝まで貫き通すのも恥ずかしいが、貫き通したとして本当に許してもらえるのか。さえりには疑問だった。そうなると、もう答えは一つだ。
心を決めて張形を掴み、自分の秘部に宛がう。
ちらり、と光秀の方を見ると、満足そうにこちらを見ていた。
「ふっ、んっ……」
既に濡れている蜜壺は張形をあっさりとくわえこむ。
さえりは張形を動かし始めた。
「はっ、あ、あん……」
光秀様が、見ている……
段々と動きを早める。感じてはいるものの、羞恥の性で気が削がれるためなのか、なかなかイけない。
「仕方がないな。少し手伝ってやろう」
見かねた光秀が近寄ってきた。
「お前は乳首でも摘まんでいろ」
光秀はさえりから張形を受け取ると、動かし始めた。言われた通りに乳首を摘まんだまま、さえりがのけ反る。じゅぶじゅぶと卑猥な音が部屋中に響く。
「剃ったから張形が出し入れされる様がよく見えるな」
「いやぁ……言わないで、下さい……」
否応なく羞恥を刺激され、身体が反応する。
「ああっ、イく、イきますっ、あああーーっ!」
光秀に手伝ってもらったさえりは直ぐに果てた。
「よく出来ました」
ポンポンと頭を撫でられる。褒められたのだと、さえりは少し嬉しくなる。
「そういえば、今日はまだだったな」
光秀はいつものようにさえりの首筋に唇を這わせ、印をつけた。
「ああっ」
今日、初めて光秀に直接触れられて、さえりはぞくぞくっとした。
おやおや、と光秀は笑みを深める。
「お仕置きになったかわからないな、これでは」
「お仕置きは、もう十分です……」
ハアハアと荒い息を繰り返しながらさえりは答えた。