Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第20章 飛び越えた先に【松田陣平】
全てを吐き出し……とりあえずの身体を綺麗にし、隣に肘をついて寝転ぶ。
喉が乾いた。それにタバコは……ポケットの中か。
放り投げた服の行方を、目で探していると、「んー……っ」と、が擦り寄ってきた。
なんかイチイチ女々しい(女だけど)っつーか……可愛いことしやがる。
まあ、しばらくはこのままでもいーか……
しかしの身体に腕を回そうとしたら、は「あーのど、ヤバい、カサカサ……」なんて掠れ気味の声を出し、そっぽを向いてベッドから出ようとする。
ほんと、なんなんだコイツ……
いや……?
そうだ、これがいつものだ。
俺も起き上がりヌルくなったビールを喉に流し込み、タバコに火を着けた。
END