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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第18章 朧月を見上げて【白馬探】


体力の続く限り、それはみっともない位に、を求めて、貪った。

こんなに満ち足りた夜はいつぶりだろう。


隣で眠ってしまった彼女の寝顔が幸せそうに見えるのは自分の思い上がりか。




一度ワトソンの居るリビングに戻り、窓から空を見れば、月。ふと初めて会った日の夜のさんの顔が思い浮かび……その直後に奴の顔も。


ここ最近、奴の日本での犯行が頻発している……加えて僕には大事にしたい女性が出来た。




「ワトソン……ロンドンを引き上げて、日本に帰って来ないか……?」


彼は何も発さず、こちらをじっと見て、頷いたように思う。


「あ。だけどは僕のものだからな?ワトソンにはもう指一本触れさせない」


すると彼はバサバサ腹を立てたように羽を動かす。まあ、こんなこと本来鷹相手に言うセリフでもない。
それに彼は昨日、僕との再会を手伝ってくれたようだし。


「冗談だ……ワトソンもと仲良くしてくれよ」


そう言葉を掛けて背中を撫でてやれば、彼は満足そうに小さく鳴いて、瞳を輝かせた。










END
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