Eve innocence 【D.gray-man】
第9章 A・L・L・E・N
「アレンは、いつからエクソシストになったの?」
「2年前です。僕のことを自分の子供のように育ててくれた人をこの手に掛けてエクソシストになりました。」
「そう。辛かったのね。辛い時に一緒に入れなくてごめんなさい。」
「いや、その時がなかったら僕はエクソシストになっていませんよ。」
アレンの髪の毛はきっとその辛かった時に
白くなってしまったのだろう。
「私ね、まだイノセンスのシンクロ率が低くて発動出来ていないの。ホントは早くエクソシストになって貴方を探そうと思ってたの。」
「大丈夫です!今度は僕が貴方を守りますから。」
(頼もしくなったな。赤腕。)
「ありがとう!ここで毎朝鍛錬してるのよ。
アレンもよかったらどう?」
「えぇ!是非!頑張りましょうね!」
それから、アレンと私は毎朝修練場で
修行した。
それでも、中々私のイノセンスは発動しなかった。
なんで…どうして…
その言葉だけが
いつも私の中に渦巻いていた。
そして、最近になってアレンと私の仲が良いことを
妬む人が増え始め、前のように虐めなどが
更に増えて来ていた。
私はそれをアレンには黙っていた。