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Eve innocence 【D.gray-man】

第4章 home?




「ティエドール元帥。おかえりなさいませ!」

「ああ、ただいま。医療班を呼んでくれないかい。」

「はっ!!かしこましました。」

入口に着くとすぐにベージュの様な色のコートを着た
人達が走ってきて、元帥から指示を受けすぐに
動き始めた。

すぐに、担架が運ばれてきて、
私はその上に乗せられた。


「あの…私は……どうすれば……ュ、ユウ…」

「あ?とりあえずお前は傷を治せよ。そのままじゃ、任務にも行けねぇしな。」

「イブくん。安心して、ゆっくりしなさい。大丈夫だから。」

「……………分かりました。」

とりあえず、行く宛の無い私はこの人達の言うことを信じてみることにした。

すると運ばれているうちに、医務室のような場所に運ばれた。
そこにはみんなナースの格好をした人が沢山いた。


「あら?今日はまた可愛い家族が入ったわね?名前は?」

「イブ。イブ・サラインです。」

「イブちゃんね。私はここで婦長をしてるわ。いきなりだけど身体を見せてもらうわね。」

「は、はい。」

身体の隅々をチェックされた。

衣服もほとんど脱がされ、首にかかっているリングを看護婦が取ろうとした瞬間。

「ダメ!!!それは!それだけは!!!取らないでください!私の大事なものなんです!!」

私はすぐにリングを握りしめ盗られないようにしていた。

「あら!ごめんなさいね。大丈夫盗ったりしないから。」

と、穏やかに返答され、イブは落ち着いた。

身体の傷を見ていた婦長はあまりの傷の多さに
顔も見たことがない汚い大人達に怒りが沸いていた。
【子供をこんなになるまで殴ったり蹴ったり…なんてひどいことを…】

「色々大変だったのね。体の傷は必ず治してあげるわ。」

そう言って婦長は頭を撫でて、私の身体を綺麗に拭き寝巻を着せてベッドに寝かせてくれた。

久しぶりのベッドに安心したのか、私は布団の中で意識を手放した。


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