第9章 違和感と野生の勘
櫻「…にしても。遅くない?智くん。トイレでしょ?」
相「だと思うけど…。ピー?」
櫻「いや、あの人腹壊したの見たことない」
二「…潤くんの殺気感じて逃げたかもよ?」
相「うん。リーダー、勘いいしね(笑)」
櫻「え。それは困るな。だって今日のスポンサーでしょ?」
二「そうだわ!」
松「ぜってぇ逃がさねーよ?…ふっふっふ。聞き出すまで今日はゼッテー帰さねえっ!マジ帰さねぇっ!!」
櫻「気合い入ってんな~(笑)」
二「酒も入ってるからね(笑)」
松「っしゃ!んじゃ、リーダー捕獲隊・出動ッ!!」
相「オーッ!!行こうぜィッ!!」
二「はい頑張って!」
相「ナンだよ!一緒に行こうぜぃっ!」
二「いえ。俺見張りしてるんで。この歳で連れションとか無理なんで。お願いしますよ!隊長!!」
相「っしゃ!任せろぃ!」
櫻「…まさか、酔っ払って他の部屋入っちゃったとか?」
二「え~?そんな飲んでないでしょ、あの人」
相「まさか!吐かせる前に吐いちゃってる!?」
二「だから。そんな飲んでないから、あの人」
松「じゃ~…隊長!リーダー連れ戻してきて♪」
相「ラジャッ!…って。俺、ただのパシリじゃない?これ」
大「…」
勘がいいっていうか、運がいいのか?殺気とかは全然感じなかったけど、声が。トイレ戻ってきて、戸開けようと思ったら…マツジュンの雄叫びが聞こえて。
『ん?』って聞き耳立ててたら…
そりゃ戻んねえよ、こんなとこ!逃げるに決まってるだろっ。先に帰っちゃうから、もうっ!
~~~~あばよっ!?