• テキストサイズ

私に教えて!

第4章 私の裏


「恋愛、か」

今日は幼なじみの裕と一緒に学校に行く


「どうしたの?栞」

「昨日編集さんと打ち合わせしたんだけど次のテーマが恋愛になっちゃって」

「あー、栞は恋愛したこと無いもんね~」


裕の一言が胸に刺さる


今までは経験したことがあったからこそ

少しアレンジしただけで書けた


けれども恋愛だけは分からない


「栞、誰かに恋愛ってどういう感じ?って聞いてみれば?」

女の子ならしっかり教えてくれるんじゃない?と裕


そうか、みのりちゃんに聞いてみよう

初日にみたあの笑顔はきっと恋する女の子の顔だ

「ありがとう裕。今日聞いてみるよ」








「みのりちゃん、恋ってどんな感じ?」

お昼休みで2人で食べているときに聞いてみる


「へっ?恋?」

驚きながらもしっかりと考えてくれる

うんうん唸っている内に私はパンを頬張る


「そうだなぁ、苦くて辛いけど、やっぱり楽しいよ」


誰かを思い浮かべながら言っている

恋愛を分からない私でもそれぐらいなら分かる

それに人を人一倍見てきた

間違えるはずがない


「栞は?誰かいないの?」

「人を好きになったことがない」

「えっ!そうなの!?」


恋愛をしたことがない人は

みのりちゃんからしたら珍しいのだろう



次々と質問が飛んでくる

「幼なじみの裕君は?」
「俳優さんとかは?」
「クラスで良いなと思った人は?」


それに帰す私の言葉は一言だけ

「いないな」








5時間目の授業 数学

前の席のみのりちゃんはちらちらと誰かを見ている


多分、内田くん


私から彼の背中は見えない

でも彼女からはしっかり見えているのだろう


(「やっぱり楽しいよ」)

ほんとにそうかな




授業中に考え事なんて

良くないのかもしれないけれど

ついつい頭に浮かぶのは小説のこと






恋ってわかんない
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp