第9章 第9話
雅「あー…降りだしたかー…」
智「今日、天気予報雨だっけか?」
和「どうする?タクシー拾おうか?」
皆が雨を気にする横で、俺は潤くんの様子が気になり
翔「潤くん…どうかした?」
潤くんに声をかけると突然…
<ガシッ>
翔「えっ?」
俺の腕を力強く掴んできた
翔「じ、潤くん痛…っ」
潤「…行こう翔くん」
翔「…え…い、行くって…何処に…」
な…何?潤くん怖い…
潤「『翔くん』と入れ替わった砂浜だよ。もしかすると雷が来るかもしれない」
翔「えっ!?」
そ、そんな突然!?
和「ち、ちょっと潤くん!急に何を…!」
潤「急ごう翔くん!」
やだ…帰りたくない!
翔「嫌っ!止めて潤く…」
潤「ワガママ言うなよ!ここは翔くんの世界じゃないんだ!」
…え…?
翔「潤…くん…」
智「松潤!!」
雅「いきなり何言って…!」
潤「…あ…」
俺は腕を掴んでいた潤くんの力が緩くなった隙に腕を振り払い
和「翔ちゃん!」
降りしきる雨の中飛び出していた