第8章 第8話
潤「『翔くん』はね、人前では決して泣き言は言わないんだけど、怖がりで案外寂しがりやなんだ。だから右も左も解らない世界に放り込まれて、不安にかられてきっと『俺』の所に行ってると思うから」
翔「でも…だからってそれとこれとは話が違う…」
潤「ううん、大丈夫。『翔くん』が『俺』に会っていれば」
翔「何でそう言いきれるの?例え『俺』が『潤くん』に会ったとしても、やっぱり俺なんか相手にしない…」
そう言ってうつ向く翔くんの両肩を掴んで俺の方に身体を向けさせた
潤「翔くん…俺なんかなんて卑屈にならないで。大丈夫、向こうの『俺』が『翔くん』の事好きにならないなんてあり得ないよ。当の本人が言うんだから間違いないって」
翔「…でも…」
それでも信じられない様子の翔くんの身体を、俺は強く抱き締めた
潤「大丈夫、自信もって翔くん…こんなに優しくて美人な翔くんの事絶対『俺』は好きになるから」
そうだよな…『松本潤』