第3章 愛運の結びまで
『いや、俺達が支えたいと思っているんだ。
その為にも、他人行儀な話し方よりも、本当の兄のように慕って甘えて欲しい。
遠慮なんかしないで何でも話したり相談して欲しい。
これは、ずっと俺達が思ってた事なんだ、、、。
俺達は既に、茉莉花のことを妹として、、いや、家族として考えているんだ。
だから、遠慮するな!!』
『、、、あ、、ありがとう、、。』
そう答えた茉莉花は、言葉にならない嬉しさに、大きな瞳から綺麗な涙がつっと頬を伝った。
それを見た秀吉は、懐から手拭いを取り出しながら、やはり、今まで辛かったのだと確信した。
そしてそっと茉莉花の涙を拭ってやった。
『あ、、、、。
ありがとう、秀吉さん。』
『うん。
そうだ、それでいい。
もう、全て一人で溜め込んだり、どうにかしようとするなよ!!
俺達が何時も側にいるんだ。
辛かったよな、、、。
ずっと一人で、、、、。』
『いいえ、、、、、、、。
お城の皆さんからも、本当にとても良くしていただいてましたから、、、。
これ以上望むことはないと思っていましたが、、、、、。
今の秀吉さんの言葉で私の心の重くなっていた部分が無くなりました。
嬉しい、、、。
とても心強くなりました、、、、。』
『こら、、!』
『あ、心が強く軽くなったよ、、、。
ふふっ、、、、』