第3章 愛運の結びまで
2人が見つめ合いそんな話をしていた時、光秀が襖の外から再び
『お屋形様。
失礼いたします。』
『光秀か、、、入れ。』
『はっ。』
『なんだ?』
『利三が今戻りましたが、急ぎご報告を、、』
『して、、、』
『はい。
やはり信長様の想像した通り奴らが動き始めた様子、、、。』
『ふん。やはりな、、、。
大人しくしていたのも僅かだったな、、、。』
『ええ、、、。
本当に。
さて、どの様になさいますか?』
『そうよなぁ、、、。
もう少し様子を伺うか、、、
此方が気付かないふりをして、もう少し泳がせよ、、、。』
『よろしいのですか?』
『かまわぬ。
雑魚どもを捕まえたとて、この先同じ事が繰り返されるだけだ。
この機に、一網打尽にしてしまうのだ。
いざとなれば、秀吉や政宗達が抑えるだろう。』
『はっ。
仰せの通りに。』