第2章 運命の歯車 《信長様編》
『うっん。
あ、、あ、あいして、、、ます。
のぶ、、な、が、、、さま。
うふぅ、、、。
ん、、、。』
茉莉花の口端からは、飲み込みきれなかったどちらともわからぬ唾液が溢れている。
だが、そんな事は一切気にならない程、信長を感じていた。
茉莉花は、幼き頃から想いを馳せていたかの彼。
いや、、信長様に身も心も捧げることができ幸せに溢れていた。
多少の痛みなど、何とも思わない程胸がはち切れんばかりに幸せだった。
『茉莉花。
少し我慢せい。
すぐに痛みなど感じなくなる。』
『の、、のぶ、なが、、さま。
私、、嬉し、、、、。』
と、大きな瞳から涙を流した。
その涙を指の腹で拭ってやり
『貴様の全てはこの信長のもの。
これから先、貴様を手放す事など天地が入れ替わろうともあり得ぬ事。
分かったか❓』
『はい、信長様。
この先、、ずっと、、、ずっとお側に居させてください。』
『言われるまでもない、貴様は既にこの信長のものとなったのだ。
存分に俺を感じよ。』