LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜
第20章 《赤葦》強引な君に心惹かれて
私は今、とてつもなく面倒な仕事を担任に任されていた。
まぁ、私が悪いんだけどさぁ…
取り敢えず手が千切れそう
私の手には40冊の問題集の山。
巫山戯てんのか。私、女子だぞ?
私はイラつきながらもその問題集を持って職員室へと辿り着いた。長い道のりだった……
「2年6組の小鳥遊ナギです。英語担当の…」
担任「おー!小鳥遊~!こっちこっち~」
私に被せて返事をした担任はニコニコ笑いながらこちらに手を振っている。これがイケメンで若いのだ
なんか、ムカつくのは気の所為じゃないと思う
私は先生の机に歩いていく
「はい、コレですよね」
担任「おー!ありがとなー!」
先生は1番上の参考書をパラパラ~とめくりながら答える
「先生、私一応女子です」
次からはこういう仕事は是非とも男子にやって欲しい
しかし、先生はこう言った
担任「うーん、でもお前、英語の単位ヤバいじゃん」
「……」←
そう、これに関しては本当に何も言えない
英語の赤点は常習犯。英文を見てると眠くなる
担任「いくら理系の特進クラスだとしても、この英語はヤバいぞ」
「……返す言葉も見つかりません…←」
うちの学校は1年は5.6組が特進クラス
2年からは5組は文系の特進クラス、6組は理系の特進クラスになる。ちなみに、1.2組が文系の普通クラス、3.4組が理系の普通クラスだ
私は何とか理系の特進クラスだか、英語がやばいのだ。理系でも英語が出来ないと良い大学への進学は難しい
担任「ま、これありがとな。……そだ、これ、進路資料室に置いといてくんね?」
「あ、分かりました」
先生が渡したのは英語専門の大学のパンフレット。絶対こんなとこ行きたくない…
そんなことを思いつつ、私は職員室を後にした