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LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜

第15章 《瀬見》3回目のバレンタインデー



遅くなっちまったけどまだ起きてるのか?

玄関の扉を開ければ俺のスニーカーの
隣に並ぶナギの小さなブーツが目に入る

一緒に暮らすならそれが日常になる訳で…


あぁ…緊張してきた…

一つ息を吐いて家の中へと進む




「ナギ?ただい…ま」

ソファに座るナギの顔を覗き込めば
すぅすぅと寝息を立てていて…
ホッとしたようなガッカリしたような


気ぃ抜けた顔だな…
眠るナギの顔を見ればフッと笑ってしまう

何か拍子抜けしちまった…
風呂にでも入ってくるかな…




「…ナギ?そろそろ起きろ?」

声を掛けるとナギはゆっくりと目を開けて
寝ぼけ眼のまま俺を見つめそしてふにゃりと笑う

『…あっ…えーたぁ…おかえり…』

その笑顔に俺もつられて笑う


「ただいま…ごめんな…遅くなった」

『ううん…私も我儘言ったし…ごめんね』

やっぱ可愛い…
約二週間ぶりの彼女の笑顔に改めてそう思う


俺を見つめるナギの瞳はいまだ潤んでて
頬もほんのりピンク色に染まってる

ほら…言わねえと…
頭の中のオレがそう叫んでいるけど
ナギから目が離せなくて…


『…えーたぁ…ちゅうしよ?』

「……っはい?!」

『…ねぇ~早く』

そう強請って瞼を閉じるナギのキス顔に心臓が跳ねる


キスなんかもう何度もしてるのに
今さらどうした俺…

別の緊張も相まってドキドキしながらナギの
小さな口唇に自分の口唇を重ねる


んっ?あれ?

「ナギ…お前…酒飲んだのか?」

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